読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ドミニオン日本選手権2016本戦レポート

予選レポはこちら

予選から一晩が経ち、一昨年の本戦を思い出していました。
強者しかいない中で全員が互いの確固たる意思を交し合うフィールド、そこへと向かう興奮が具体性を帯びてきていました。

本戦こと決勝ラウンドでは、スイスドロー5試合を行います。
4試合だと負けたまま負けっ放しになることもありますが、5試合だと比較して実力が反映された結果になりやすいですね。
噂ではベスト8となる準決勝進出ボーダーは19点で、つまり1-1-1-3-4または1-1-2-2-3の順位が求められるそうです…かなり厳しい。
各試合では基本セット+拡張セット2つを使用し、各拡張から規定枚数ずつランダムに選出したカードによってサプライが生成されます。
なお5回戦は「基本+冒険」…また君か壊れるなぁ。
長々練習してきた基本冒険は予選までの付き合いではなかったようです。
せっかく設置されたスイスドロー5戦目にして理不尽度の高くなりがちな冒険は残酷と言いますか…。



【1回戦】基本(3) + 陰謀(3) + 海辺(4)

さっそく始まる1回戦は、陰謀と海辺が使用されます。

手番は2番手です。

サプライは以下の通り。

 Chapel Steward Militia Ironworks Island 
 Caravan Salvager Library Bazaar Harem 

2:礼拝堂
3:執事
4:民兵、鉄工所、島、隊商、引揚水夫
5:書庫、バザー
6:ハーレム


これが、ランダムサプライちゃんですか。
予選にて意図を以って事前作成されたサプライを上回るほどに奇跡的な完成度です。
民兵書庫、島鉄工所、鉄工所獲得物多数、2-5でも3-4でも廃棄系スタートが可能などなど…。
何より陰謀と海辺には挙げるとキリがないほど理不尽なアタックカードが収録されているのに見事に回避しています。*1
この場のアタックカードは民兵しかありませんが、それも書庫のアンチカードが存在し、でも礼拝堂は妨害したい…と意図を感じてしまう組み合わせです。

島鉄工所と一応ハーレムが存在するため、属州4枚を取って失速するだけの書庫ステロでは敗北が濃厚でしょう。
コンボ完成系は、理想では引ききって属州を島うループですが、2人戦ならともかく4人戦では鉄工所スタートによる島獲得が存在することが予想されるため、終盤に島は残っていないでしょう。
適度に圧縮し、ループできずとも類似する動きを狙います。


試合開始。
4-3なのでもちろん鉄工所-執事スタートです。
1番手はバザー-礼拝堂、4番手も執事-鉄工所でしたが…3番手が民兵を選択しました。
一度書庫を取られてしまえばリスクしか残らないですが、1番手礼拝堂を潰すにはこれしかない攻撃的な手です。
2番手4番手にとっては執事の廃棄ターンに打たれようが打たれまいが購入物がないので噛み合ってくれることを祈るばかりですが…。

3T目には1番手はバザーを打って書庫を購入(だったかと)、2番手の僕は鉄工所で島を獲得し執事廃棄を選択、3番手は民兵打たず銀貨購入、4番手が5金で書庫を購入となりました。
この時点でかなり悪い流れですが…4T目で1番手は無事礼拝堂4枚廃棄を決めました…。
僕は銀貨を購入し、3番手が民兵を打ちます。
こうして、自分だけが5コストカードを手にしていない状態になってしまいました。

そしてデッキ3巡目、5金の手札を引いてくるも痛恨の民兵
4番手が書庫を打って金貨を入れている辺りで格差が拡大してきました。

その後の展開は4番手の独走でした。
一応最も島を使用していたのは僕(屋敷-銅-屋敷)だったのですが、4番手も同じように鉄工所による島獲得をし後発的に島使用をして3枚使用した状態になります。
それも金量があるので島使用ターンにもしっかりデッキを育てられています。
属州を先行してからも継続的に属州を購入していました。

コンボの動きは初手にバザーを入れられた1番手が行っていました。
対して3巡目の5金すら潰されていた僕は、このサプライ唯一の村であるバザーが5コストであることから全くコンボへ行く余裕はありませんでした。
アクションを入れる間も無く、書庫から6金を出したら金貨購入へ舵を切ります。

属州が半分を切ったところで、3番手が打った民兵が試合を決定付けます。
4番手書庫から属州購入、1番手書庫から属州購入、2番手書庫から属州購入と、まぁ圧縮もある場なので完全に敵に塩を送る形になってしまっていました。
しかしその際の2番手こと僕はプレイミスをしてしまいます。
金銀書庫の手札から、7枚まで引いてくるより前に8金確定したにも関わらず反射でドローした島を脇へ置いてしまったのです!
次のカードに手をかけてから焦ってデッキの枚数を数えるも時既に遅し。
島を含めて7枚まで引くと丁度0枚、つまり島を脇に置いた以上はリシャッフルが発生。
このターンどれだけ金量が出てもbuyはなし、このタイミングのリシャッフルは弱いデッキを作る行為でしかないです。
その際の捨て札置き場には民兵で捨てた勝利点と銅貨、他エンドアクション多数でした。

属州を買い、後悔しながらも手番が来るのを待ちます。
3番手公領、4番手屋敷、1番手が属州屋敷の2購入を決め、自分のターンです。
隊商の持続による1ドロー、手札の5金を見つめながら隊商を使用しリシャッフル…。
金貨を引いてきて8金で属州を購入。

これは本当に運に救われました…。

属3公1屋3島4で32点の2位。
1位である4番手の36点には及ばないことが明白だった以上、これは上々の結果でしょう。

最終ターンで公領止まりだと3位だった1番手30点にも劣りますし、3番手にも手番が回ってしまいます。
金貨ドローの他にも、直前ターンの書庫7枚目でリシャッフル後アクションを連続で避けられたことも幸いでした。
しかし冷静にプレイし普段通りデッキ枚数くらい確認してから書庫でドローすれば、そもそも運任せに頼ることなく属州を狙えていたはずです。
深く反省し気を引き締めました。

ちなみにハーレムについては「買わない」という意味で使いこなせました。
ドミニオンに数あるカードの中でもハーレムは高難易度の上級者向けカードだと思っています。
金量と勝利点の各観点で金貨と公領のいずれの役割にも劣る以上、ハーレム以外の手札が6金または7金の形になって初めてハーレムを買って正しい選択をしたと言えます。
そのパターンは一切生まれなかったので、買った金貨も公領も適切に全て正しい選択が行えたと言えるでしょう。



【2回戦】基本(3) + 錬金術(3) + 繁栄(4) [植民地場]

善戦した結果の2位とはいえ、1位複数回条件なので良い成績とは言い切れないです。
自分のプレイスタイルは重々承知しているので、特に2回戦の錬金術繁栄場で何位を取れるかが突破に関わってくることでしょう。

さて植民地場、手番は3番手です。

サプライは以下の通り。

 Apothecary Scrying Pool Woodcutter Watchtower Philosopher's Stone 
 Smithy Monument Mine Goons Bank 

3:木こり、望楼
4:鍛冶屋、記念碑
5:鉱山
6:ならず者
7:銀行
2P:薬師、念視の泉
3P:賢者の石


薬師を並べてならず者と銀行で締める形に見えます。
ならず者は言うまでもなくの強性能で、何があっても弱いことはないと思いますが更にポーションカードに必須の購入権が付きます。
ならず者自信も使い回せる薬師念視との相性は抜群です。


試合開始。
1番手が鉱山-パス、2番手が記念碑-銀、3,4番手は望楼-ポーションとルートを示しました。
ポーションルートは枚数の割れ方がシビアかと思いましたが、2人なら最低枚数は取れそうなので先行きは悪くないです。

しかし。

ここから終わりのない5金地獄に阻まれて失墜するのでした。
このサプライでは5コストカードが鉱山しか存在せず、序盤に5金が出たか6金を出せたかの差が顕著に現れます。
銀貨などという銅貨以下の財宝は邪魔でしかなく、ただ望楼を買い足しますが、甘んじて6金のため1度、失敗して2度銀貨を入れますがまだ5金。
更に1枚目の薬師がデッキ底4枚に飲み込まれ、デッキ周回が同じ手を取った4番手より明らかに遅く、芳しくない状況に。
薬師の回転は後続の薬師呼び込みの前提であり、格差が格差を呼ぶカードです。
デッキ内容が銅貨銀貨屋敷薬師だったため、手札4金と望楼でドローの選択を迫られます。
5割で銀貨引き6金アクセス、5割で薬師引きのゲームオーバーを掛け合わせた4通りの結果が待っています。
薬師が犠牲になるリスクはあれど、ここで6金出さなければいずれにしろ追い上げは見込めない状況…意を決して望楼をプレイしました。
屋敷、薬師。
好転を望んだ賭けには負け、敗北が濃厚となりました。

この辺りの3金4金5金は何を買うかと問われると、もはや諦めて木こりを買うか否かとなってくるのですが、しかしポーションルートはあくまで自分を含む2人です。
最終的なデッキでは無駄になるからと銀貨を足す状況…。
デッキはまるで成長していませんでした。
対して4番手は序盤から早々に記念碑を複数購入し、勝利点トークンを多少稼いでいました。
無論、薬師を重ねてそれなりにならず者を打ってくる状況です。
薬師は重ねることで初めて真価を発揮するカードであり、エンドアクションに繋ぐ役割、出力金量の確保が正常に噛み合っている状態でした。

次のデッキ周回、一方の僕は重ねがけするどころか1回単体で打ってもう1枚がデッキ底1枚中1枚に沈んでしまう。
再起の足がかりもなくお手上げでした。

以降、特に意味はありません。

結果は41点で4位。

ならずアンチの望楼財宝で回した2番手が1位、僅差でポーションルートの4番手が2位となりました。
そしてこちらのあまりのならず打たなさから、初手鉱山から鍛冶屋を足していった1番手にすら負けてしまいます…。

賭けに出る選択は結果こそ最悪を招いたにしろ、そもそも引きが酷く明らかな劣勢を打開する行為としてリスクを取ったため、全面的な否定はできないと思っています。
その後に、木こりや記念碑が一度デッキに入ってしまえばならず者の完全下位互換カードを抱えるだけとの思い込みから、手を出さなかったことは反省すべきだと思います。
なんでこのデッキ銀貨4枚(望楼と同じ枚数)も入ってるんだろう…。

2人以上がきっちりならず者を打っていれば結果は変わったかもしれませんが、初見で切り捨てた鍛冶屋ステロ、もとい望楼ステロがここまで善戦したのが全くの予想外でした。
後々ヒロキさんみなとさんから聞いたところによると、ならず者が重ねがけできるわけでもない場において、むしろ構築手数を考慮するとそちらが主力の戦術に成り得るサプライだったとか。
これに関しては頭の隅にも生まれてこなかった方針なので、素直に持っている実力が不足していた箇所と認めるしかないようです。

なお全く関係の無い情報ですが、僕の卓は試合時間40分中39分半くらいでギリギリ終了しました。
実物のカード媒体の4人戦で念視…薬師…いやがっつりと錬金術拡張を使うのはしばらくはご勘弁願いたいところです。



【3回戦】基本(3) + 収穫祭(3) + 異郷(4)

ドミニオンを始めた時期は遅かったので、収穫祭異郷はぼんやりとドミニオンらしいドミニオンといった印象があります。
さて、2位-4位と取ってしまった以上はもう残る3試合全てで1位を取らないと準決勝進出は絶望的な状況です。
といった状況で、去年のベスト4プレイヤーであるみなせさん、同じくかぼペンさん、キングことるあさんに囲まれてしまいます。
なんだこれーやりたくない。
同卓なので全員が同じように追い込まれた状態なわけで、死に物狂いでしょう。

手番は…1番手!
ここで本大会初の1番手を獲得する幸運、みすみす無駄にはしたくないところです。

サプライは以下の通り。

 Hamlet Crossroads Village Fortune Teller Oracle 
 Gardens Market Horn of Plenty Haggler Embassy 

2:村落、岐路
3:村、占い師、神託
4:庭園
5:市場、豊穣の角笛、値切り屋、大使館


んああああああああ大使館!!!!!
大使館さえなければ超絶コンボ場ですやん!
大使館さえなければ…。
大使館はその存在だけでゲームを一色に染めるカード代表格です。
ここが通過1位条件の卓である以上、大使館の引き良し悪しだけで1位を決めたくないですし、コンボを組むなら運は絡めど角笛デッキの構築力勝負で決するでしょう。
角笛の枚数こそ割れるものの、値切り屋の反則的な速度、潤沢にある村を考慮すると完成は決して遅くはならないはずです。

この卓の面子を改めて確認すると、全員行くルートが見えています。
まず2位に意味が無い前提を共有している以上は基本的に1位か4位かの角笛コンボ対決に持ち込むしかなく、その上で許容できる大使館ルート人数はと言うと1名。2名は絶対に無理です。
2名参加するなら角笛を待つことなくゲームは終わります。
大使館のビッグウェーブに便乗する形で大使館勝負になる展開にしか成り得ない。
強引に引っ張られないためには最大でも1名、1名になりますが…ステロの神ことみなせさんが大使館ステロをしないはずがない。
みんな知ってる。
コンボ大好きで構築力確かなかぼペンさんと卓のパワーバランス見極めが上手いるあさんがここで大使館へ行く理由は無いです。
ベスト4などの有力プレイヤーになると大会ではプレイスタイルを参照されるのは当然の成り行きですね…。
目前に座るのはよりによって去年のベスト8から大使館によって決勝進出を果たした2人です。

というわけで、たとえこの場でコンボ力が他2人に劣るとしても僕の選ぶルートに選択肢はありません。
角笛勝負です。


試合開始。
銀貨を買います。
どれだけ確信を持っていようと事象が確認できるまでは妄想に過ぎないのですが、2番手は1T目にして神託を買いました。
言うまでもなく1番手の僕も神託を取るつもりでいますが、初手に取ることは圧力であり意思表示になるわけですね、銀-銀から大使館などないと。
この辺のプレイングからしても自分が劣っていると思うわけです。

ここで3番手が大使館を購入します。
まずいですよ!
どう足掻いてもステロの神です。
しかも4番手がやたら喜んでいます…そして村落購入。
喜びの理由は当然値切り屋というわけです。
金量不足だけが懸念される初手値切り屋ですが、銀貨さえあるなら一気に本来の力を発揮しやすくなるでしょう。
特にこのサプライは4コスト帯のカードが勝利点の庭園しか存在しないため、3コスト購入おまけ2と買えるか5コスト購入おまけ3と買えるかではかなりの差があります。
後者は実質8金2購入の行動に等しいのでデッキ2巡目の行動としては破格となります。

よって初手は1番手から銀-神託神託-銀、大使館-パス、村落-値切り屋です。
3T目は3金だったので村落を購入します。
1,2番手にとってはもう神託で大使館も値切り屋も落とすしかない状況ですが、3T目で打った2番手、4T目で打った1番手のいずれもそれが叶わずでした。
というか3番手は3T目で大使館打って金貨を購入しています。
ダメみたいですね(達観)
確率が0でない以上は常に事象を呼び寄せる能力なのか~?

焦りから錯乱している内に、4番手も値切り屋から無事に5金で市場を買う始末です。
3番手は若干神託の足止めを受けつつ、大使館自体は落とされることなく金貨を増して大使館も追加してゆく展開。

こちらも4T目に値切り屋こそ入れていましたが、成果は銀購入岐路獲得と神託で引いてきたのみ。
角笛の回収は間に合うのでしょうか。
3番手の大使館は今にも属州を買い始めようという段階です。
といったところで神託を打つと銅4銀2の8金。
8金を分割できるわけでもないので、ここは属州を先行しておくしかない。
そのターンの3番手もやはり属州を購入しました。

そしてここで驚いたことに、構築を目指していた4番手が大使館を購入!
いや、そういえばてっきりドローソース神託で回すのかと思っていたけれど大使館ってカードは神託村購入何手数分にも相当しそう!
それともスピードゲームに見切りをつけた…!?

思惑が図れないままも、均衡が崩れると済し崩しで世紀の大使館ゲーが始まる!
1番手2番手も大使館を購入し、世界に銀貨が溢れます。

金量が高まり、素の手札5枚でも属州が購入されることも起こり始めます。
僕も銀銀銀銅銅から1度買っています。
ましてドローすれば8金越え濃厚と言える状態ですが、序盤からドローソースを詰め込んでいるわけではないので誰もが毎ターンプレイするような環境ではありません。
神託は2番手が複数枚、1番手4番手は1枚挿しの状態で妨害し合っていました。

そしてある僕のターン。
手札には村落大使館があり、村落からアクションを出して大使館を打ちます。
おー引いてきた引いてきた8金ある。
8金ある…?
勝利点2枚を捨てます。
銅貨1枚を捨てます。

7金じゃん。

デッキボトム2枚に値切り屋が沈んでしまいました。
この値切り屋ほんと仕事しないな…。
不足の1金は、村落でアクションを出す無駄足のために手札1枚を犠牲にしたダメージそのもの。
この局面で選択が裏目に出た事実も精神的にキツい。
ここで属州3枚目が取れれば芽があると思っていただけに非常に焦ります。

もう出てしまったものは仕方ないので、見るべきは現実、考えるべきは購入物が公領か金貨かです。
制限時間40分にかすりもしない爆速場なので、3人に少し時間をもらって考えます。
残る属州が4枚です。
他家が大使館を打てばそれは8金濃厚でしょうが、打ったタイミングはともかくデッキの中の残数は曖昧です。
複数枚の大使館を買っている場合で被った際は3枚捨てる中にいつ混ぜたかとも分からず、それを気にするよりか自分のデッキのカウンティングを重視しているためです。
しかしデッキの質のピークは過ぎ、劣化は始まっている頃のはず。
残る属州は4枚なので、全員が買って1巡で終わることは考え難い。
大使館を打てば8金濃厚とは言っても、次ターンに打ち始め立て続けにちょうど次々ターンも打てる確率は低く、むしろ打てさえしなければ金貨の潤沢な3番手以外の8金は遠い。
つまりあと2回はターンが回ってくる。
現時点でも配られた銀貨に依存してギリギリの購入を保っているのに、このまま公領に手を着けてずるずると試合を長引かせ手番を多く渡す方が危険に思える。

1番手だからこれは残り2枚の属州を買う方向で動くしかない。
不確定の推測を元に、金貨を購入しました。
大丈夫、デッキ回転自体は早いはず。

あとは都合良く引いてくれ…!
ボトムの値切り屋と勝利点の次に3枚で2金を引いてくる。
公領買えない。
ダメか?次ターンに繋げないのか?
この値切り屋なんだったんだ。
庭園を買ってターンを回す。

3番手へは神託が直撃し金貨を落とすなど神託側のプレイヤーが健闘します。
僕も神託を打ち自身のデッキから銀銅をめくります。
悪くない金量だけども今だけは不要と、手札の4金を確認し流します。
欲しいのは4金のみ…そして金銅を引いてくる!

そして残り属州2枚の状態でターンを終えると、3番手が属州を買うも他は買えず、最後1枚の状態でターンを迎える!
ボトム5枚にあった大使館を打ち、9金出て属州購入!

属4屋敷3庭園1で29点1位!!!!

あああああああああああもう
大使館やめろよもううううううう

この時がこの大会で一番消耗していて、点数計算終わった時のテンションが負けたプレイヤーと同じだったのは申し訳ありませんでした。
結局こうも大使館ゲーにならざるを得なかった中で緊張からの解放本当にそれだけだったんです。
こんな大使館ぶん回しで殴り合っても何も残らないよ…。

それにしても手番ゲーです。
2番手から4番手の点数が23-27-27だったので、事実として29点の1番手終了は手番ゲーとしか言い様がありません。
最終周回は幸運な引きもありました。

ただ、興奮がやや落ち着き雑談を続ける中ようやく自身の勝因らしきものが確認できてきて、いくらか心が楽になりました。
それは、このゲームで最も時間が長かったあのターンで導き出した金貨購入が活き、まさにその金貨によって属州が1枚増えたことです。
手番優位を存分に活かした属4狙いからの、都合良い引きとはいえ実際に属4達成しているわけですね。
あれが公領購入だったら自身の点数は変わらずとも2番手に手番を回しているわけで、つまり同率1位になり1位条件の卓という意味では敗北だったわけです。
こんなどうしようもない大使館ゲーの大波の中で手番で勝ち、そこに全く拠り所がなければあまりにもつらい。
だから僅かでも自分の思考による勝因が残せたことは救いです。

ええ、手番ゲーでしたけど。



【4回戦】基本(3) + 暗黒時代(4) + ギルド(3) [避難所場]

暗黒時代は良カード郡だと思っていますし、ギルドは一昨年のために練習しただけあって理解度の高いカードもいくつかあります。
比較的新しい拡張のため、新参者の僕でも経験値で古参プレイヤーに並べる見込みがあり、有利があるならこの試合だろうと思っていました。

相変わらず崖っぷちなわけで、必然的に同卓者の方も同じ状況です。
ここまで2位-4位-1位の9ポイントなので、ボーダー19ポイントが正しければよくよく考えると1位条件と言いつつ残りを1位-同率1位と取って10.5ポイント追加しても一応足りるには足りるんですよね。
試合前の雑談では、ただここで同率1位を取ってもその2人は同じ卓に進むことになるからやっぱ単独1位だねってことを認識合わせしていました。

手番は…絶望の4番手。ほんと無理。

サプライは以下の通り。

 Moat Market Square Doctor Remodel Fortress 
 Advisor Taxman Laboratory Catacombs Hunting Grounds 

2:堀
3:青空市場、医者
4:改築、城塞、助言者、収税吏
5:研究所、地下墓所
6:狩場

ギルドからそれなりに得意分野のコイントークンを期待しましたがそんな要素はなく。

運で明暗分かれるサプライは良くないです。
いや、4番手だからそれこそ順当に手番で順位が決まってしまう方が都合良くないとも言えますが…。

まず改築青空市場ですね。
ドローもアクションもあるため、ビッグターンを作るのが最終系でしょう。
安定した頃に投入したい様な組み合わせのくせに、リターンがあまりにも大きいため初手で入り即揃える人がいると追いつくのは難しいです。
というわけで、4番手のため他にどんな安定手のスタートがあろうと揃う前提の改築-青空市場スタートです。
ただ改築があるだけでも手番ゲーになりがちなのに、肝心の金貨にいくらでも沸いてくる供給元があるとなると尋常ではなく手番不利です。
医者は初手5金なら随一の成長速度だけれど、4金で買うものではなく素直に適度な金貨含む大目の金量からの過払いを狙います。


試合開始。
始まってみると1番手2番手4番手は全て改築-青空市場スタートでした。
3番手の5金は医者ではなく地下墓所でした。
この卓の2位には価値が無いのに!

運命の2巡目は…1番手が改築底で納屋廃棄もなし、2番手が改築でリアクション金貨獲得で青空市場獲得、そして4番手の僕の手札は…改築青空市場!銅銅銅!
最悪のケースは免れたものの、やるしかなく銅貨を切って堀を獲得します。
2番手とのデッキ内容の差を考えると中々酷い。

そして案の定、この2巡目の差がそのまま試合結果に直結するのでした。
2番手はその後も金貨を元にデッキは圧倒的にガン回りし、青空市場のリアクション回数も断トツでした。
1番手はと言うと村鍛冶の動きは一見最も出来上がりつつに見え巻き返しを図っていたのですが、金量はなく改築や改築材が無い様子で行き詰まっていました。
3番手の地下墓所ステロはターン数通りの点数というところで、歯車が噛み合ってしまった2番手に追いつく手立てはありません。
4番手の僕は城塞が1枚しか取れず、事故により村鍛冶の動きはできませんでした。*2

終盤になって初めて城塞狩場が起動し、改築によってもう1枚の狩場を廃棄、公領属州を獲得し公領を購入します。

属州があと2枚の時点で、2番手が2着確で終わらせていいかを大変悩んでいましたが何も心配せずとも独走中だよ?って顔して3人で眺めていました。*3
1枚減って3番手が公領を購入、4番手の僕が改築で金貨飛ばして属州を獲得しゲームが終了になりました。

属3公2屋1の25点で2位。

ここで僕の日本選手権は終わりました。
1位条件の卓であったため、2位でも4位でも同じことです。

1位の2番手は属5であり微塵も追いつける要素がなかったので、きちんとデッキを使い切って点数を稼いだのは上々でしょう…。
出来る限りで足掻けたこれ以上はなかった試合だと思いはします…。

脱力して頭の冷える感覚で椅子に座りっ放し。



【5回戦】基本(3) + 冒険(7)

冒険は予選のために長々練習してきたことがあり、大会に向けての練度という意味では最もプレイし慣れた拡張セットです。
他のプレイヤーも同じレギュレーションとはいえ、他人よりやり込んだとは思っています。

…だから何だと言うのでしょうか。
現時点で12ポイントなので、ボーダー19ポイントと考えるとここで1位を取っても18ポイントと不足になります。
よりにもよって繁栄場で失敗してるため、仮に18ポイント同率で並んだ際のVP勝負も絶望的です。
とはいえ僕の知る去年も一昨年も本戦は全4回戦であり、本年度どこまでのポイントでベスト8ランクインが許されるかの確証は持っていません。
ボーダーを噂だと思い込み勝って滑り込みの奇跡を狙います。

卓分けが発表されると、どうやら同卓者は1回戦で同卓し直接1位を掻っ攫われた方、去年のベスト4でシードの方、ドミニオン日本選手権2013の優勝者でした…。
何より、そもそもこの卓がほぼ死地であるのに自分が12ポイントで他の方が11ポイントまたは11.33ポイント…言ってしまえば僕自身ほぼ目なしとはいえ他は全くの状態。
あまりそのことを表立って口にしたくはなかったのですが試合前の雑談で各自のポイントを聞かれてネタバレされてしまう…完全に敵地だ。

手番は1番手!!!
んー!?

サプライは以下の通り。

 Peasant Raze Workshop Amulet Feast 
 Festival Giant Royal Carriage Haunted Woods Artificer 
 Borrow Save 

2:農民、倒壊
3:工房、魔除け
4:祝宴
5:祝祭、巨人、御料車、呪いの森、工匠

Ev:保存、借入


巨人だよ。
巨人があらゆるデッキパーツを破壊し呪いでデッキを機能不全にすると、巨人自身の金量でしか属州を買えない地獄絵図。
嫌ほど経験し、経験するたびに巨人は異常なカードだと言い合ったものです。
御料車との組み合わせがありますが、全員が巨人へ行かざるを得ない状況を考えると巨人が枯れてから適時その選択肢を考慮すれば十分に思います。

圧縮には倒壊と魔除けがあります。
いずれも汎用性高く、倒壊は回転を促進し、魔除けは呪い掃き兼銀貨ガードとして巨人のアンチカードとしてはこの場で最も有力でしょう。

他にパワーカードと言えば工匠があります。
しかし手札が増えづらいこの場では、パスターンを作ることで獲得物を次ターンに即時使用する程度であり、弱くはないにしろ具体的なコンボにはなりません。
序盤に限り5枚捨てによる獲得が可能ですが、中盤以降に手札から他のアクションを使おうものなら不成立になります。
キャントリップ1金としてのみ使うなら毒にもならず薬にもならず、同じ5コスト帯に巨人と御料車があるため明確な意図を見出せないなら優先して取ることはなさそうです。
とにかく1発でも巨人を打ちたい。
なお倒壊や特に魔除けとの相性はすこぶる悪いです。
併用しようとすると工匠はそれこそ市場以下の活躍となるでしょう。

イベントの保存と借入は、1金使うか1金生むかの関係であり、全ターン全ての手札でこの上下1金を問われるのはあまりにも選択肢が多すぎる…。
4人戦のバランス感覚に長けた人がしっかり優勢となる場でしょう。
無論、勝敗を決するのは巨人ですが。


試合開始っ…!
幸運にも3-4スタートです。
初手5金の優位ほどではありませんが、4-3よりは大分選択肢が広いです。
このサプライには4コストカードが存在しませんが*4、3コスト3コストと取る際に、保存による屋敷リシャッフル避け、借入による強引な5コスト購入のいずれもやりやすいですね。

初手借入巨人も悪くないのですが、相方を倒壊にしない限り2巡目の底が3枚に膨れます。
仮に巨人が底沈みしてしまうならそれは投入が1巡遅いのと何ら変わりなく、初手で取った意味がないだけではなく2巡目が弱い動きになります。
しかもそれなりの確率で発生するならそんなリスクは避けたい。
初手が5金ではなかったため選択肢からは除外します。

一方で順当に3コストで魔除けを購入する場合、保存により底は1枚のみになり、底沈みの可能性が断然減ります。
圧縮によってやや呪いを受けづらくし、最終的に巨人を打つ回数を増やすことが狙えます。
3コストの相方を考えた時に魔除けの他には銀貨があります。
被ったら保存できる魔除け-魔除けスタートと悩みましたが、結局のところ打ちたいエンドアクションが巨人であること、2巡目での5金率もそれなりに高いことから銀貨を選択しました。

魔除け-<保存>銀貨スタートです。
2番手は借り入れて工匠、3番手と4番手が初手5-2から倒壊-巨人と農民-工匠でした。
2番手も工匠から農民を獲得して即使用します。
農民ルートは門下生による巨人のコピーが狙いかと考えましたが、そもそも4人戦にて明らかにメインを張る1種類のカードは1人当たり2枚または3枚しか獲得できません。
よって門下生まで作ってそれを手札に持ってきた際にちょうど巨人と組み合わせて打てたタイミングでまだ巨人が残っているのか?の問いへの答えは限りなくNoに近いでしょう。

4番手は工匠から3捨て銀貨獲得で3金魔除けをデッキトップへ。
工匠による銀-銀獲得確定の動きは強く、更に魔除けとなると確かに段違いですね。
初手5金から魔除けを活かそうとすればそこに工匠の意義はあったのかもしれません。

倒壊-巨人スタートだった3番手は恐ろしい勢いで巨人へ一直線に動いています。
このゲームの行く末を最も知っていそうで、プレイ方針が明確なプレイヤーほど保存と借入により補正がかけられるこの場は危険です。
こちら1番手も追従するつもりが、覚悟の上とはいえ2巡目には巨人が入らず、そうなると3巡目に入って4巡目に裏効果、5巡目にやっと表…と中盤のアタックタイミングを逃します。
初手から巨人であり既に御料車をセットし終えた3番手にかなり離されている状況です。

3番手の攻勢によって呪いがデッキに入り始めると、デッキはリカバリ不能なほどに汚れ、重要パーツも破壊されて戦術は不成立になってゆきます。
2番手の門下生、4番手の御料車、こちらもこのゲーム2回しか打てなかった魔除けが廃棄されます。
ほとんど呪いを除けられていません。
そもそもリシャッフルに混ざらない持続の性質であったり、被った巨人を打って借入8金だったりで流さざるを得なく、使用回数が限られるのはその通りではありますが…。
内訳が廃棄(屋-屋-呪)と銀獲得1回のみに留まってしまったのは想定した働きをこなせていません…。

手札廃棄カードや保存の存在により倒壊は枯れ、そして言うまでもなく巨人も枯れています。
巨人は他の手札に3金しか要求しない性質からただでさえ属州引き換え券と称されますが、借入により更に属州購入の難易度が下がります。
これほどの荒れ場でも巨人だけは属州を購入できます。

しかしついに発生してしまった、表の巨人を打って手札に1金の事態。
借り入れても8金に届きません。
購入は金貨か公領か、はたまたアクションか。
少し考える時間を貰います。
獲得した巨人は2枚、御料車は0枚のまま、呪いの3山枯れか属州枯れかを考える段階です。
相手の巨人残数と御料車有無やトークンを把握していたところで、呪いの枯れる速度はあまりに読めません。
属州枚数自体は現状こそ均等に割れていますが、このぐずぐずのデッキに継戦能力はなく、このまま続けばいずれ巨人枚数の差がそのまま属州差に変わるだろうなと思いました。
3点先行し引き延ばしたところで好転は望めないので公領はなしです。
金貨は、このゲームでも他家は購入されていましたが基本的に巨人との相性は良くない方だと思っています。
表の巨人が横に欲しいのははした金程度で十分なので、3金出力する金貨と合わさっても無駄な過剰金量になります。
逆に合わさらなければこんな荒れ場で金貨を使ったところで属州が買えるはずもなく、つまり1度しか使わないならここで公領を買った方がまだマシです。
デッキはすぐにリシャッフルの状態で、誰しも巨人でしか属州に届かない以上はあとデッキ1巡するはず。
現在の旅トークンは表。
よって、そもそも表の巨人を使うための御料車を選び、今からでもと購入しました。

そして最終になるであろう周回のデッキも、3番手による破壊は続きます。
呪いを受け、ついに巨人を破壊されます…。
このパターンだと、デッキに各1枚しかない御料車と巨人をその順序でプレイしなければなりません。
しかし残る属州が2枚という時、揃った手札を持ちターンが回ってくる!
アタックで誰かの公領を破壊する奇跡はありませんでしたが十分でしょう、属州を購入します。

3番手の先ほどの巨人による購入の片方が公領だったので、単純な属州枚数だけなら2枚と3枚でかろうじて先行した状態…。
その周回の3番手が巨人御料車を決め、8金を出したためゲーム終了…なのですが、その前に巨人アタックの処理があります。
4番手と1番手の僕のトップが共に3コスト未満のカードでしたが、呪い残数が1のため4番手のみが呪い獲得をし、こちらは無傷。*5
3山枯れかつ属州枯れでゲームが終了しました。

点数計算してみると…属3公1屋2呪4で19点の1位!!!
うおおおおおこれは!!?

完全にマウント取られていたかのように思えた状態でしたが、なんとか1位を掠め取れたようです。
3番手は属3公1呪3のようでした。
というかこれは18点ですね。
…。

最後呪い受けていたら同率1位こと事実上の敗北だぞ。

呪いがあと1枚残っていたら…どころか、最終ターン4番手のデッキトップが3から6コストで破壊されていたら、最後の呪いを受け取るのは1番手の僕だったわけで…これは最後の最後で運に救われた形ですね…いや本当に…。

あとは何気に属州が各自3枚で割れていたので、マウント取り切った後のゲームが想像以上に続かなかった形でしょうか。
逆にこちらは未完成のデッキのままでも7金出して真っ先に属州購入をしています。
この場の巨人=属州引き換え券の判断の元、たった3回のみ表で打った巨人は常に前のめりに、先の6金御料車購入ターン以外は全て属州購入をしています。
2番手4番手もいくらデッキがぼろぼろだろうと破壊されない巨人は打てるので、ある意味その回数/2だけの属州は保証されていたということでしょうか…。



というわけで本戦全5回戦が終了してみて戦績が2位-4位-1位-2位-1位の18ポイント。
上位8名に入れば準決勝へ進出です。
順位が貼り出され発表されます。
人数が少ない分だけボーダーのブレ幅は大きいと言うけれど…。

覗いてみると…

9位!!!

おおおおすげぇいいとこまで行ってる!!!
ってか8位のポイントも同率の18ポイント!!!!???
そっちの方が驚いたわ!
これもしかしてかなり惜しかったやつでは…!?

8位のYOSHIBALLさんは試合内獲得VPが本大会ナンバーワンのプレイヤーであり、さすがに相手が悪い*6としか言い様がないです。*7

あーめっちゃ満足した。

ここにきて、練習してきてよかったと心から思いました。
好きを理由に長いスパンで取り組んできたことが成果によって肯定されるのは、自身の生が肯定されることそのものですね。
自分に自信が付きます。
基本冒険の練習によって予選が突破できた嬉しさも、やはり本戦でポイントが死に体になりながらも足掻き苦しみ喜怒哀楽に揺れる体験ができてこそ、ようやく実感が沸いてきました。



では本戦で対戦した方々、ありがとうございました!

来年のドミニオン日本選手権も頑張ります!頑張りましょう!

*1:詐欺師、拷問人、寵臣、破壊工作員、巾着切り、大使、幽霊船のラインナップ

*2:なぜか共同墓地堀は2度行った

*3:それと試合前に2位に意味が無いことを確認したはず…と思ったら2番手だけ昼休み遅刻勢だった!けど別に変なことする段階でもないしいずれにしろ止めようはない

*4:祝宴?デッキ1巡遅いわ、借入は1/n枚巡しか遅くならんぞ

*5:同時処理はターンプレイヤーからターン進行順に行うため、3番手が巨人をプレイした際は4番手1番手2番手の順でアタック処理であるデッキトップのチェック、および廃棄または呪い獲得を行う

*6:強い

*7:随一の超絶コンボプレイヤーであり、試合内獲得VPの合計は必然的に高くなるプレイスタイル